お散歩おじさんがサブ3と100マイルを目指すはなし

サブ3と100マイルを目指す練習日誌です。

【レースレポ】さが桜マラソン

さが桜マラソンを走ってきました。

関東近辺でこの時期に適当なレースがなかったのと、どフラットなコースという事で佐賀まで遠征です。

ラソンでは初の遠征。

ちなみに私は河川敷が苦手なので板橋は選択肢にありませんでした。

 

前日

お昼すぎに佐賀に到着。せっかくなので近くを軽く観光などして時間をつぶす。

 

佐賀城

 

頭を悩ませたのは食事。

私は胃腸がとても弱いので、前日に脂っこいものはNG。そして出来れば炭水化物を多く摂りたい。

googlemapで調べまくってもこれといったお店が見つからなかったので、結局スーパーのお弁当になってしまった。

トレイルのレースとかだとそこまで気にしないけど、マラソンの場合は食べすぎてもダメ、食べなすぎてもダメ、食物繊維ダメなどなど…シビアすぎてツラい!

 

当日 スタートまで

快晴・無風!

絶好のコンディションだ。

 

朝食は

おにぎり×2、おはぎ×2、オレンジジュース

 

会場へはカステラをパクつきながら徒歩で20分くらい。

体を起こすにはちょうど良い距離だった。

 

 

更衣室は体育館みたいなところが開放されていて、そこで着替えてそのまま荷物も置いておくスタイル。

混雑もたいしたことなく、何よりも完全室内なのが嬉しい!もし雨だったとしてもノーストレスだと思う。

 

湘南国際で整列が遅れて痛い目にあったので、今回は50分くらい前に更衣室を出てスタート地点へ向かった。

その動線で流れ作業のようにアミノバイタルと水を受け取る。

 

スタート地点へ着くとまだ10人程しか並んでなかった。今並ぶと最前列になってしまう。

さすがにそれはマズいので道路の縁石に座って日向ぼっこしながらしばしリラックスタイム。

頃合いを見て整列し、最前列から5m位の好位置ゲット。

 

スタート

目標はもちろんサブ3。

でも直前の練習で4'15の巡航はまだまだキツく、うまく疲労が抜けて調子が良ければワンチャンあるかな、くらいであまり期待しないようにしていた。

幸いサブ3のペーサーがすぐ近くにいたので、ちょうど良い目安になると思ってスタートした。

 

前方のスタートだけあってみんな速い!

つられないように「ゆっくりゆっくり」だけ意識して、今日の自分のコンディションを探る。

足はとても軽い。でも呼吸がちょっとキツイ。

 

2km通過。

手元の時計では4'16、4'20。

このペースでも呼吸は落ち着かず、これ以上のペースアップはムリ!と心肺がアラートを上げている。

しかもペーサーはだいぶ前へ行ってしまった。

・・・。

「サブ3はムリだ」

この時点で無理にサブ3は狙わないことを決める。

でも、今の呼吸の感じからしてこのペースで走り切るは難しそうだし、もうペーサーはとっくに見えないし、頭がプチパニックになってしまっていた。

 

4kmくらいで最初の給水。

かなり暑くなりそうな予報だったので、とりあえず一口。

これが良かったのか、急に力が抜けて落ち着けた。

 

5km 21'18

思ったよりだいぶいいペースで、思わず2度見。

ペーサーはかなり早かったんだな。無理について行かなくて良かった。

ここからはペースは意識せず体感で、最後まで走りきれるペースの上限を探りながら走っていた。

 

ハーフまで

落ち着いたところで再度状態を確認してみることに。

今日は足は軽いからこっちは大丈夫そうだ。

問題は心肺。

ラクをしすぎるといきなりペースが落ちてしまいそうだったので、息がギリギリ上がらないペースを維持するのがポイントな気がする。

 

10km 42'41(21'23)

15km 1:04'16(21'35)

20km 1:25'48(21'32)

 

思ったよりもだいぶ良いペースで走れている。

足は全然大丈夫だが、呼吸はギリギリを攻めているのでいつ破綻するかわからない。

そんな恐怖心を抱えつつも、もしこのまま30kmまで行ければ少し上げられるかも、なんて期待が持てるくらいには余裕があった。

 

ハーフ~27kmまで

ハーフ 1:30'31

 

22kmくらいで吉野ヶ里歴史公園へ入る。名前のとおり吉野ヶ里遺跡がある公園だ。

10年以上前に一度来たことがあるので、入り口は見覚えがあった。

公園内はとてもキレイで思わずキョロキョロして観光気分。

 

公園出口で給水所を発見。ここには「さがほのか」があるはずなので楽しみにしていた。

少しペースを落として確実にゲット!

酸味があってウマい。

マグオンとアクエリで口の中がずっと甘かったのでスッキリした。

 

公園を出ると進行方向が変わって向かい風になった。

といっても恐らく2mくらいのそよ風なのだが、ハッキリとキツさを感じる。

慌ててランナーの後ろに入るがキツイのは皆んな同じなのだろう、ペースが落ちていく。

まだ25km。単独で出て行くには早いと思いそのまま付いて様子を見ることにした。出来れば30kmまでは我慢したい。

25km 1:47'38(21'50)

 

この区間はとても長く、そしてペースも遅く感じた。

あとで確認すると4'23とかだったのでそこまで落ちていたわけではなかったけど、時計を見ていなかったので分からなかった。

このままもう少し我慢をするか、単独でペースを上げるか。。

 

27kmくらいだったか、我慢できずに抜かれたランナーを目標にペースを上げることにした。追いついて引っ張ってもらおうと考えたからだったが、全然追いつかない!むしろ差が広がっていく。

見誤ったか。。

周りを見てもペースの合いそうな人はいないので、腹をくくってこのまま単独で押し通すことにした。

 

ペースは少ししか上げていないはずのなのに、いきなり呼吸がキツくなった。

心肺は完全に閾値を超えていたので、まだ15kmもあるのかと考えると絶望感しかなかったが、幸い足はまだちゃんと動いているので、心を無にして足を動かした。

30km過ぎのスライド区間でサブ3のペーサーとすれ違う。目測で1分半くらいか。

思ったより離れていなかった。

30km 2:09'25(21'47)

 

ゴールまで

35km 2:31'35(22'10)

40km 2:54'37(23'02)

 

ここまで来るとベストの更新は確実。

後はどこまで更新できるかだが、モチベーション的には弱くいまいち気合いが入らないので、ペースの維持に専念する。

といっても必死で、出力は100%。気合いで無理やり120%にするモチベーションがなかっただけ。

最後の給水所にはブラックモンブランがあったけど、当然取る余裕なんてなかった。

 

40kmを過ぎた辺りで腹筋が攣りそうになってきた。

今回のレースは終始呼吸がキツかったからそのせいかもしれない。

 

ゴールは陸上トラック。スパートする気力もなかったのでそのまま淡々とゴールした。

 

3:04'56

3分弱ベストを更新できた。

 

ゴール後

トラック内の芝生で横になる。

達成感も開放感も悔しい気持ちも何も感じず、とにかく「無」の時間だった。

ラソンのゴール後はいつもあちこち痛くてバキバキな感じなのにそれもなく、普通に歩けるし。

「出し切ってないじゃん!」と思うかもしれないけど、そんなことはない。はず。。

 

ちなみにこのレースの素晴らしいのがここから。

更衣室へ向かう動線で、様々なものがもらえます。

覚えてるだけでも、アミノバイタルゴールド、いちご、プチトマト、飲むヨーグルト、ドリップコーヒー、お餅、牛乳、エアーサロンパス、佐賀の銘菓。

ブラックモンブランソフトもあったけど、これは有料(笑)。お金なんて持ってないわ!

 

まとめ

まずは大会について。

過去に出場したどの大会よりも素晴らしかったです。

 

スタート前・ゴール後の動線が全てノーストレス。

これは大会の規模にもよると思うけど、荷物預け・トイレ・スタートの整列も全然混雑しない。

コースも噂どおりどフラットでした。

日帰りで行ければ絶対毎年出るのになー。遠征費がなー。

 

 

レースの結果については、今年もサブ3は届きませんでした。

というか挑戦権すらありませんでした。

 

ネックはやはりスピード。

今回のレースは終始足は余裕があり、呼吸がキツかったです。

ちゃんとスピ連をしろって事ですね。

去年も同じ反省してましたが、100kmレースが3本あったのでそれを言い訳にサボってました。

 

やはりサブ3するにはサブ3集団に付いて走るのが良いに決まってる。

なので最低限、序盤で集団に付いて行けるスピードは必須ということか。

 

集団についていけなかったことで早々に目標をベスト更新に切り替えざるをえず、いまいちモチベーションが上がらないレースとなってしまった。

レース後のダメージの少なさを考えると、最後フォームを崩してまでガムシャラに追い込むことはしていないと思う。

もっと追い込めばもう少しタイムが縮まったかもしれないけど、その気力が全く無かった。

 

1秒を削り出すために1年間必死こいてトレーニングをしているのに、メンタルで簡単に1分ロスしてしまう。

ラソンは面白い競技だな、と改めて思った。

 

 

おわり